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「お嬢様。」

第6章 しあわせ

「おなかいっばぃ.......」

「花蓮痩せ過ぎ。

俺の子供産むまでに少し太れ。」

キュン

あたしがドキドキしてるときに

携帯電話が鳴る。

あ、と言う間に

龍太郎さんがあたしの携帯にでる。

「もしもし?安西さん。どうも。」

龍太郎さんの顔は

悪戯する前の子供みたい。

向こうの会話は全部聞こえない。

「今日花蓮は俺のモノになりました」

ドキン

「連絡とか好きにしてもらって

構いませんし、

あなたは僕より大人なので

いちいち言わなくても大丈夫ですよね」

少し間が開く。

あたしに携帯電話を押し付ける。

まだ通話中?.......

「はい?」

「ざんねん、としか言いようがないよ。

でも君が彼を選んだならぼくは

ちゃんと応援するから。」

ふう、と溜息をつくと

「でも、いつでも愚痴や

相談したくなったら言ってきなね」

あたしは笑顔ではい、と答えた。

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