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NNK

第2章 壁


俺は無目的

誰かの肩は持たない
誰かの為に動かない

偶然ケータイの電源が入ってて
偶然カメラが起動していて
それが脂ギッシュの無実を
簡単に証明できるとしてもだ

動きを見せたのは少女から
「いくら払う?」
と強気な口調
「金額によっては黙っててあげる」
なんて決まりきった台詞を
恥ずかしげもなく言い放つ

脂ギッシュはスマフォを取り出し
それでも少女とは向き合わない
完全なるシカト

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