
この距離でいい
第1章 高校二年の夏
プルルルル~
あ、電話…
なんだ、はるからか…
「もしもし?はる?どうしたの、」
「あ、佐山?俺、工藤だけど。今日、今から暇?」
私の名前は佐山鈴華(さやまりんか)
そして電話をかけてきたのが工藤陸人(くどうりくと)
みんなからリッキーって呼ばれてる
そしてただのクラスメイト
「え?工藤ってもしかしてリッキー?」
「そうそう!で、今日花火しよってなってるんだけど佐山も来れる?」
え、ちょっと待って!
なんで?なんで?工藤が?
今までそんなに親しくなかったのに。
「ごめん。今おばあちゃんの家なの。誘ってくれてありがとう、」
「そか、残念。ってかさ、なんかあった?元気ないみたいだけど」
え…なんで、そんなこと分かるの…?
多分これから始まった。
これから何かが動き出した
