それでも好きな人
第7章 過去と未来
男①「遠慮する事ないって」
美鈴「!!」
男②「車近くに停めてあるからさ」
美鈴「やっ…離して…」
男①「いいから」
男②「行こ」
美鈴「離し…てってば…」
強い力ではなかったが
男性に対する恐怖心から体が強張ってし
まい
彼らの腕を振り払う事が
出来なかった
美鈴「やめ…て…はなし…て…」
男①「おい、なんか…」
男②「…あぁ」
美鈴「やめて…お願いだから…やめて…
殴らないで…殴らないで…」
拓真「ごめん、遅くなっ…!!」
美鈴「お義兄…さ…」
拓真「お前達、彼女に何をした」
男①「俺達は…何も…」
男②「…あぁ」
拓真「彼女の前から消えろ」
男①「…行こうぜ」
男②「あぁ…」
拓真「…」
買い物を終え
ようやく拓真が戻ってきた
拓真が戻ってきた事で男達は罰悪そうに
逃げ出したが…
美鈴「はぁ、はぁ…ぁ…」
拓真「…」