それでも好きな人
第7章 過去と未来
美鈴「嘘っ、雨?」
拓真「本当だ」
美鈴「天気予報では晴れるって言ってた
のに…」
拓真「ちょっと待ってて、コンビニで傘
買ってくるから」
美鈴「別にいいよ、勿体ないし…」
拓真「すぐ戻るから」
美鈴「あっ待っ、もう…」
図書館を出ると
小雨だったが雨が降り出していた
傘無しで家まで帰れない距離ではなかっ
たが
拓真はコンビニに
傘を買いに行ってしまった
美鈴「…雨…酷くなってきたな」
小雨だった雨も
いつの間にか大降りになってしまい
止むどころか風も吹き始め酷くなる一方
だった
美鈴「…」
図書館の前で
一人、拓真を待つ美鈴
そんな美鈴に近づく複数の人影が…
男①「お嬢さん」
美鈴「!?」
男②「一人で何してるの?雨降ってるし
家まで送ってあげるよ」
美鈴「…いえ…結構です…」