テキストサイズ

それでも好きな人

第7章 過去と未来



拓真「…美鈴ちゃん」

美鈴「…」

拓真「都合の良い女なんて言ったらダメ
だよ」

美鈴「…だって」

拓真「それに美鈴ちゃんの方が僕に飽き
て僕を捨てるかもしれないし」

美鈴「それはない、絶対にないよ」

拓真「信じていいの?」

美鈴「うん」

拓真「なら美鈴ちゃんも僕を信じて、僕
も絶対、美鈴ちゃんを捨てたりはしない
裏切らない、最後の最後まで一緒にいる
って約束するよ」

美鈴「本当…に…?」

拓真「本当、なんなら誓約書でも書こう
か?」

美鈴「ううん、お義兄さんを信じる」

拓真「ありがとう」

美鈴「…」


この先もずっと
一緒にいる事を約束した二人
この先、二人に明るい未来はなかったが
それでも良かった
二人で一緒にいられれば
それだけで…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ