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それでも好きな人

第10章 温泉効果



母「…」

香苗「…ねぇ…お母さん」

母「何」

香苗「拓真の…事なんだけど…」

母「出張なんて大変よね、でもサラリー
マンは仕方な」

香苗「浮気してるかもしれない…」

母「えっ、浮気って」

香苗「…」


言ってしまった
口にしたら本当になりそうで
ずっと怖くて思っていても言えなかった
だけど
言ってしまった
だって今日は美鈴がいないから…


母「証拠は?確証はあるの?」

香苗「温泉宿のチケット…見つけたの…
最初は私にかと思ったけどもらえなくて
じゃあ誰かにプレゼントするのかなって
思ったら…そしたら出…張って…」

母「香苗…」

香苗「きっと…うぅっ…」


感情が高ぶり
泣き出してしまった香苗
だけどこの話しにはまだ続きがあった
続きが…


母「香苗、所詮遊びよ、すぐ飽きるから
今は我慢して」

香苗「美鈴かもしれないの…」

母「…何」

香苗「浮気相手、美鈴かもしれない…」


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