
それでも好きな人
第10章 温泉効果
母「…ありえないわ」
香苗「どうしてそう言い切れるの?今日
だって…友達の家に泊まるってあの子に
友達なんて…」
母「友達の一人くらいいるわよ、ほらっ
前に家に来た康太君だっけ?」
香苗「そうだけど…」
母「香苗、あなた少し変よ?」
香苗「変?私が?」
母「妹を疑うなんて姉として最低よ」
香苗「だけど」
母「少し頭冷やしなさい」
香苗「…」
信じてもらえなかった
というより最初から信じる気がなかった
母は
香苗より
美鈴を信じていたし
香苗より美鈴が可愛かった
香苗「…私…私が変なの…」
