
それでも好きな人
第10章 温泉効果
美鈴「…」
拓真「ケーキ、手に付いてるよ」
美鈴「えっ?あっ」
拓真「うん、美味しい」
美鈴「…拓真さん」
美鈴の手に触れ
指に残った食べかすを舌で舐めた
人差し指、中指、薬指と一本一本丁寧に
舐めとり
その味を確かめた
拓真「甘い」
美鈴「…ちょっ…もう付いてな…」
拓真「んっ」
美鈴「あ…んぅ、そん…」
拓真「指舐められて感じてるの?」
美鈴「あっ…違っ」
拓真「違う?本当に違うの?」
美鈴「ん…ぁ…」
素直に認めない美鈴
そんな美鈴に腹を立てたのか
拓真は美鈴の太ももにそっと触れてきた
しかも
その触れ方は
がっつり触れるのではなく
ギリギリ触れるか触れないかの触れ方で
くすぐったかった
美鈴「くす…ぐったいよ…」
拓真「くすぐったい?」
美鈴「…んぅ」
拓真「そんな顔しないでよ…襲いたくな
るじゃん…」
美鈴「えっ!?襲っ…」
