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それでも好きな人

第10章 温泉効果



美鈴「あっ、そうだこれっ…」

拓真「何」

美鈴「カップケーキ、お姉ちゃんが持た
せてくれたの」

拓真「…そっか」

美鈴「…」

拓真「一緒に食べようか」

美鈴「…うん」


石段に腰掛け
カップケーキを食べた二人
香苗に内緒の旅行中に香苗手作りの
カップケーキを食べるなんて変な感じが
したが
甘さ控えめで
すごく美味しかった


美鈴「…美味しいね」

拓真「うん…」

美鈴「…」

拓真「美鈴ちゃん、あのさ…」

美鈴「?」

拓真「僕…もしかしたら香苗と…」

美鈴「…あっ!?」


何か大事な事を
美鈴に伝えようとした拓真
だけどそれを邪魔するかのように美鈴の
手から
カップケーキが
滑り落ちた


美鈴「あぁ、落としちゃった…」

拓真「…」


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