それでも好きな人
第11章 幸せの結末
香苗「…」
鞄や財布の中身など
それとなくチェックしてみるが
怪しい物、証拠になるような物は一切、
出てこなかった
そこからは…
香苗「…考えすぎか」
何も見つからず
安心した香苗だったが
鞄から出した服を片付けようとした時
ある物に
気づいてしまった
香苗「何、ゴミかしら…」
ズボンのポケットに
妙な膨らみを感じ手を入れ確認した香苗
どうやらゴミらしいが手を開き
確認すると…
香苗「星マークの…銀カップ…」
ポケットから出てきたのは
カップケーキの受け皿に使った銀カップ
しかも
その銀カップ
ただの銀カップではなく
星マークがプリントされた限定物
今現在商品として売っている物ではない
つまりは…
香苗「…私が…美鈴に渡した…」
♪~(電話が鳴る音)
香苗「…」
そして電話が鳴った