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それでも好きな人

第12章 疑惑



加代子「略奪愛の常習犯だったの」

美鈴「お姉ちゃんが!?」

加代子「彼女がいようが奥さんがいよう
が好きになったら一直線で…でも同時に
冷めやすい性格で付き合ってもすぐ別れ
てた」

美鈴「…」

加代子「あの性格が一人の男に落ち着く
とは思えないのよね…旦那さん、普通の
人だし、よっぽど好きなのか…それとも
別のなにか…」

美鈴「やめてください!!お姉ちゃんは
お姉ちゃんはそんな人じゃ…」

加代子「まだ子供ね」

美鈴「えっ…」

加代子「香苗は優しくていいお姉さんよ
だけどお姉さんである前に一人の女なの
女には誰にも言えない秘密があるの」

美鈴「秘密…」

加代子「友達にも家族にも…恋人にだっ
て言えない秘密がね…」

美鈴「…」

加代子「覚えておいて、今見えてる姿が
本当の香苗じゃないって事…」

美鈴「あっ…」


意味深な言葉を残し
加代子はステージへ向かった
ステージ上ではカラオケ大会が開催され
ていて
盛り上がっていたが美鈴は少しも
楽しむ事が出来なかった




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