それでも好きな人
第12章 疑惑
香苗「ねぇ拓真、この料理」
男性「香苗」
香苗「?」
男性「久しぶり」
香苗「智之…」
拓真「誰」
香苗「高校の同級生で本間智之君…智之
彼は私の旦那さん」
拓真「櫻井拓真です、よろしく」
智之「あなたが香苗の…」
拓真「…」
高校の同級生だと
香苗はそう言っていたが
二人の間には友達以上の怪しい雰囲気が
漂っていた
智之「ちょっと二人で話せる?」
香苗「でも…」
拓真「僕はいいから行ってきなよ」
香苗「…ありがとう拓真」
智之「外行こうぜ」
香苗「うん…」
拓真「…」
人を避けるように
庭のプールへ移動した二人
外に出ると二人は暗く明かりのない場所
に移動し
会話の内容を聞かれないよう
小声で話しをした