それでも好きな人
第12章 疑惑
拓真「…」
美鈴「…ありがとう…もう大丈夫だから
先に戻って…」
拓真「…わかった」
美鈴「…」
手を洗い口を洗い
落ち着いてから会場に戻った
幸いにも、みんな料理や催し物に夢中で
美鈴と拓真
二人が抜け出していた事に気づく者は
一人もいなかった
美鈴「…」
香苗「…はぁ」
美鈴「あっ、お姉ちゃん」
香苗「!?」
美鈴「もう遅いし、私帰ろうと思うんだ
けど」
香苗「あっ、そうね…私も帰るわ…拓真
呼んで来るから…」
美鈴「うん」
時間も遅く
そろそろ帰る事にした美鈴
飲み過ぎたのか香苗の顔色は少し悪く
疲れた様子だった
康太「ん~美味しい」
美鈴「康太、私達もうそろそろ帰るけど康太はどうする?」
康太「俺はもう少しいるよ、芸人ライブ
まだあるみたいだし」
美鈴「わかった、気をつけてね」
康太「うん」