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それでも好きな人

第12章 疑惑



拓真「肩に掴まって」

美鈴「…うっ」


拓真の肩を借り
女子トイレへ向かった美鈴
状況が状況だが男性の拓真を女子トイレ
に入れるわけにいかず
止めたが…


美鈴「…もう…大丈夫だから」

拓真「無理しない」

美鈴「…うんっ」


吐いてる自分
恥ずかしくて見られたくなかったが
拓真は気持ち悪がる事なく落ち着くまで
ずっと
美鈴の背中を
撫で続けてくれた


美鈴「ゴホッ…ゴホッゲホッ…」

拓真「食べ過ぎたの?」

美鈴「…わからない…ただ…思い出して
あの匂い…」

拓真「匂い?」

美鈴「あの時…襲われた男達から香った
匂い…」

拓真「美鈴ちゃん…」

美鈴「…」


思い出したくない記憶
ようやく落ち着いてきていたのに
体はいつまでも覚えてるようで体の震え
気持ち悪さ
恐怖は
しばらく続いた


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