それでも好きな人
第15章 不慮の事故
拓真「ふぅ~」
美鈴「…」
後ろから
抱きしめられ形で
二人で一緒に浴槽に入っていた
キスしたり指を絡め合ったりしていたが
そろそろ
香苗が帰って来る頃
いつまでもこうしてるわけにいかず
美鈴「…ねぇ…そろそろ上がらなきゃ…
お姉ちゃん帰ってくるよ…」
拓真「…そうだね」
美鈴「…」
名残惜しかったが
お風呂に入ってから1時間が経過し
そろそろ香苗が買い物から戻って来る頃
と思い
お風呂から上がろうとした
その時だった…
美鈴「先上がるね」
拓真「一人で服着れる?」
美鈴「大丈夫だよ、それくらい」
香苗「ちょっと美鈴、まだ入ってるの?
いい加減上がりなさい」
美鈴「あっ、今上がるから…」
拓真「…」
ドアを開けられなかったが
いつの間にか香苗が買い物から帰って来
ていた
早く上がらなければいけなかったが
お風呂場と台所は近く
今上がったら…
香苗「美鈴、私入りたいんだから」
美鈴「ちょっと待って…」
拓真「…」