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それでも好きな人

第17章 罠



拓真「ただいま」

美鈴「ただいま、お姉ちゃん?」

香苗「お帰りなさい」


二人の関係に
不倫関係に気づきながら
自分はずっと気づかぬふりをしてきた
二人の関係を問い詰める気も
一切なかった

だって遊びだから
いつか別れるだろうと思っていた
遊びで一時の迷いで大騒ぎなんてしたく
なかった

だけど遊びじゃない
本気だった…


香苗「二人、一緒だったのね」

拓真「亡くなった奥田先生の家に一緒に
行ってたんだ」

美鈴「うん」

香苗「そうなんだ」


離婚届を書き終えたが
まだそれらしい事は言われていない
迷ってるのかもしれないが離婚届を突き
付けられる前に
自分から
しかけるしかなかった


香苗「来週なんだけど出かけてもいい?
もしかした泊まりになるかもしれないけ
どお母さんは施設に預けるから」

美鈴「泊まり…」


週末また
香苗は出かける事に
週末に香苗が出かけるのは
珍しくなくなり今回もいつもの事だと
そう思っていた


拓真「いいよ」

香苗「ありがとう、じゃあお願いね」

美鈴「…」


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