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それでも好きな人

第17章 罠



美鈴「櫻井先生、頼まれてたプリントで
す」

拓真「ありがとう」

康太「…」


不謹慎だったが週末の事を考えると
顔がにやけ上機嫌だった美鈴
そんな二人を
康太はある思いで
見つめていた


美鈴「失礼しました」

康太「…」

美鈴「あれっ康太、どうしたの?」

康太「ちょっと…櫻井先生に話しがあっ
て…」

美鈴「お義兄さんに…」

康太「大した事じゃないから」

美鈴「…うんっ」

康太「…」


美鈴が職員室から
出て行ったのを確認すると
康太は他の先生達に聞かれないよう
耳元で
本題を伝えた


康太「櫻井先生」

拓真「吉田、どうした?」

康太「少し話せますか?(小声)美鈴の
事で…」

拓真「!?」

康太「誰にも聞かれたくないんで体育館
の裏で待ってます」

拓真「わかった、すぐに行くから」

康太「お願いします」

拓真「…」



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