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美鈴「えっ」

香苗『離婚届、美鈴が取りに来て』

美鈴「…でも」

香苗『話したい事があるの、だから絶対
一人で来て』

美鈴「…わかった」


母が亡くなり
一ヶ月が経とうとしていた
葬儀、お通夜の間は家に戻っていたが
それが終われば
家を出た
どんなに頑張ってももう香苗とは
一緒には暮らせなかった
拓真も美鈴も…


美鈴「うんっ…じゃあ明日…」

拓真「何だって？」

美鈴「離婚届書いたから取りに来てって
あと…話したい事があるから明日一人で
来てって…」

拓真「一人で…」

美鈴「いい機会だしちゃんと話してくる
お姉ちゃんとちゃんと…」

拓真「…」

美鈴「心配しないで、大丈夫だから」

拓真「僕も一緒に行く」

美鈴「だけど…」

拓真「わかってる、僕は外で待ってるか
ら」

美鈴「…ありがとう」