それでも好きな人
第19章 真実
救急隊員①「出血多量で意識障害もある
様子、急ぐぞ」
救急隊員②「はいっ」
拓真「…」
近くで救急車が停まると
救急隊員が担架を手に家へ入って行った
美鈴の家に…
拓真「美鈴ちゃん…」
嫌な予感がし
救急隊員の後を追いかけ
拓真も急いで家に入って行った
もしかしたら
美鈴の身になにかあったのでは…
その予感、不安は不運にも当たってしま
った
拓真「…!?」
鍋やお玉
本などがあちらこちらに散乱し
台所の床には血の付いた包丁と大量の血
が残されていた…
拓真「美鈴ちゃ…美鈴ちゃん…」
香苗「…」
拓真「香苗!?」
香苗「!?」
拓真「香苗、美鈴ちゃんは!?」
香苗「美…鈴…美鈴は…」
血だらけの香苗
だけど香苗は怪我をしていない
その血は床に残されていた血は香苗の血
ではなく…
救急隊員①「出血が多いな…病院に連絡
して急いで輸血の準備をさせとけ」
救急隊員②「わかりました」
拓真「!?」
美鈴「…」
拓真「美鈴ちゃん…」