それでも好きな人
第4章 告白
美鈴「んっ、んッ…」
拓真「…」
美鈴「ンッ!!」
キスされながら
ベッドに押し倒された美鈴
この状況、この流れから自分が今から
何をされるのかは
だいたい予想はついた
だけど…
美鈴「…ッ」
拓真「美鈴ちゃん大丈夫?」
美鈴「えっ?」
拓真「震えてるから」
美鈴「あ…」
気づいていなかったが
美鈴の体は小刻みに震えていた
好きな人に触れられて幸せなはずなのに
美鈴の体は
まだダメだった
美鈴「…ごめんなさい」
拓真「美鈴ちゃんは悪くないよ」
美鈴「…」
拓真「だけど少しだけ…もう少しだけ…
触れててもいい?」
美鈴「…はいっ」
寝てるとはいえ
隣の部屋には香苗がいる
バレる前に戻らなければいけなかったが
もう少し
もう少しだけ一緒にいたい
触れ合っていたいと抱き合いながら
一緒に眠った