それでも好きな人
第4章 告白
美鈴「…んん、あれっ」
翌朝
目覚めると
拓真の姿はもうなかった
きっと美鈴が寝た後、部屋に戻ったのだ
ろう
朝まで一緒にいたかったが
それは絶対、叶う事のない願いで
だけど…
美鈴「…なんか幸せ」
だけど幸せだった
香苗に対し申し訳ないと思いながらも
例えいつか終わりがくる恋
関係でも
幸せだった
美鈴「…」
香苗「おはよう」
美鈴「おはよう、お姉ちゃん」
拓真「おはよう」
美鈴「…おはようございます」
いつもと同じ朝、日常
だけど昨日と確実に違うところが…
香苗「拓真、新聞読みながらご飯食べな
いでよ」
拓真「あと少しだから」
香苗「もう…」
美鈴「…」