それでも好きな人
第4章 告白
康太「あのさ名前…」
美鈴「片岡美鈴、です」
康太「美鈴か、じゃあ美鈴、またお昼に
非常階段で」
美鈴「…うんっ」」
お昼休みにまた
非常階段で会う約束をした美鈴
男の人と二人っきりで話したりする事が
苦手だった美鈴
だけど
康太に対し
恐怖を感じる事はなかった
康太「美味い!!この煮物最高~」
美鈴「ありがとう」
美味しそうに
お弁当を食べる康太
毎日、ほとんどお弁当を残していた美鈴
にとって
康太の存在は本当に
ありがたかった
美鈴「…」
康太「あのさ、一つ聞いていい?」
美鈴「何」
康太「美鈴は男苦手なの?」
美鈴「…」
康太「ごめん、変な事聞いた…」
美鈴「…ううん」
一定の距離間を保ち
話す時も相手とあまり目は合わさず
一歩近づけば
離れる
ある事が原因で
美鈴は男性恐怖症になった
美鈴「男の人は苦手なの…詳しい理由は
言えないけど…」
康太「無理には聞かないよ」
美鈴「…」