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それでも好きな人

第2章 失恋



香苗「でも毎日毎日、何か怪しくない?
もしかして誰かに会う為に」

母「別にいいじゃない、美鈴に誰か好き
な人が出来たなら…」

香苗「…まあね、あんな事があってもう
男の人とはダメだと思ったけど」

母「香苗の方は?」

香苗「私?」

母「彼とは上手くいってるの?」

香苗「うん、それがね」


それはその日
その日の夜に伝えられた


美鈴「結婚!?お姉ちゃん結婚するの?
いつ?誰と結婚するの?」

香苗「ちょっと落ち着いてよ」

美鈴「だって」

香苗「今度の週末、家に来るからちゃん
としてよ」

美鈴「わかってる、おめでとう」

香苗「ありがとう」


幼い頃に両親が離婚し
母は過労で倒れ寝たきりになり
人一倍明るく元気に振る舞ってはいたが
正直
辛かった
だけど香苗の結婚は明るいニュースに
希望の光になりつつあった
週末までは…


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