それでも好きな人
第5章 葛藤
美鈴「はい」
康太「…ありがとう」
今日のお昼も
美鈴は康太と会っていた
無理に毎日会う必要もなかったが
初めてに近い友達、康太を大事にしたか
った
康太「…」
美鈴「何、顔になんか付いてる?」
康太「…あのさ」
美鈴「…何」
康太「櫻井先生と付き合ってるの?」
美鈴「!?」
康太「二人が仲良く話してるの見たんだ
なんか教師と生徒、って感じじゃなくて
その…」
美鈴「あっごめん…言ってなかったけど
私、櫻井先生とは義理の家族なの」
康太「義理の家族?」
美鈴「お姉ちゃんの旦那さん」
康太「そうだったんだ、俺てっきり二人
付き合ってるかと思って」
美鈴「…私じゃない」
康太「でも羨ましい、旦那さんって事は
毎日あの美味しいご飯食べるんだもんな
羨ましい」
美鈴「…そうだね」