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美しい世界

第1章 悪夢

『リアナ…どうして?君の力を使えばこの戦いをおさめることができるんでしょ?』

『…。そうだな。…でもな、力でおさえてはいけないのだ。この世界は、誰かが誰かを恨み、憎みできていると言ってもいいぐらい汚れている。誰もが力を求め欲望に満ちている。…。だから、このような戦いがおきてしまったのだ。でも…これで…。これでもう終わり。こうなることはわかっていたことだし、こうならなければいけないと。生まれてきてから200年間、そう思って生きてきた。何も怖くなんてない。上に立つものはいつかは恨まれる。だからこのような戦いがおきたのだ。…逆によかったのかもしれない…。私は、ちゃんと最後までこの国の姫として…。リアナ・ド・ハードとしてこの汚い世界がいつか美しくなるために…私は、…魔界を…命をかけて封印し人間界と魔法界とを通じる門を封印することができるのだから。…。お前は、生きろ。この汚い世界を生き抜くことができたのたらば…。パール…。お前は美しくなれる。』

『嫌だよ!行かないで!リアナ!行かないで!』

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