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華のしずく~あなた色に染められて~

第26章 【月華―月姫(TSUKIHI)―~華のしずく~】 月華

「運命(さだめ)か」
 信太郎が呟き、月姫を引き寄せる。月姫は逞しい腕の中で思った。
 そう、自分が遊女に身を落としたのも、母や妹が亡くなったのも、そして、この男とここでめぐり逢ったのも。

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