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華のしずく~あなた色に染められて~

第27章 【月華-月姫(TSUKIHI)-~華のしずく~】幻の蝶

 月姫の姿がかき消すように見えなくなったのは、その翌朝のことである。秀信は急きょ、心当たりを探させたが、月姫の行方は杳として知れなかった。
 館の近くに小さな川があり、その日の夕刻、月姫が変わり果てた姿で浮かんでいるのが発見された。

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