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華のしずく~あなた色に染められて~

第3章 【華のしずく】~夏雷~

 が、次に届いた知らせでは、領主鷹虎はこの小競り合いを止める様子はないという。信成は急遽、使者を立て、鷹虎に問題を起こした兵をこちらに引き渡すように求めた。むろん、こちらへ連行し、詮議の上、処罰するつもりである。しかし、鷹虎はその求めに応せず、信成はやむなく出陣を決意した。
「そなたが案ずることは何もない」

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