テキストサイズ

華のしずく~あなた色に染められて~

第1章 【華のしずく】~出逢い~

 その中、顔見知りになった町の小間物屋の主人が組み紐をいくばくかは店に置いてくれるようになった。
 まだ四十前のその主人は父とも知り合いだったといい、父の早すぎる死をひどく気の毒がってくれた。父が獲物を町へ売りにきた時、知り合い、共に酒を飲んだこともある仲だと聞いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ