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華のしずく~あなた色に染められて~

第4章 【華のしずく】~試練~

 珠々は眼を閉じて、一心に祈りを捧げていた。彼女の前には小さな床の間があり、一幅の掛け軸が飾られている。そこにはひと枝の石榴が描かれている。まるで手を伸ばせば、本物のの石榴に触れることができるのではないかと思えるほど見事なものだ。

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