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華のしずく~あなた色に染められて~

第4章 【華のしずく】~試練~

 この秀吉が当主となってからというもの、それまで没落の一途を辿っていた羽柴家は日の出のごとくめざましい勢いで頭角を現していた。
 度重なる戦では常に勝利を得、青龍の国の領主、羽柴家の当主が代々受け継ぐという青龍刀を「月影」と称する白馬に乗ってふるうその姿はさながら流れるように優美、それでいて相手の息の根を一発で完全に止めてしまうほどの凄腕だという。

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