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華のしずく~あなた色に染められて~

第1章 【華のしずく】~出逢い~

「若い侍女どもに畏怖される流石の楓(かえで)の手にも負えぬというわけか。これは思いの外の強者じゃな」
 しかし、その口ぶりとは裏腹に、怒りは全く感じられず、ただその場を楽しんで見ているにすぎないといった様子であった。
「良い、そのように強がっていられるのも今の中よ。好きにさせておけ」

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