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華のしずく~あなた色に染められて~

第6章  雪の華~華のしずく~

 秀吉は娘を持たなかったため、自分の姪を養女とし、次々に敵将やその嫡男に嫁がせた。信晴の許婚者となった徳姫は秀吉の姉が重臣の一人に嫁いで生んだ娘であった。秀吉には異腹の姉が二人、兄が三人、それに妹が一人いた。
 三人の兄たちは早世したが、長兄には姫が二人、次兄にもやはり姫が一人いたし、嫁した姉や妹にもそれぞれ子が生まれた。秀吉はその血縁関係を大いに利用し、それだけで足りなければ、家臣の娘を自らの養女に迎えて、他国へと遣わした。

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