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「判りました。姫さまの仰せの如く、けして羽柴の殿には無断でお知らせなぞ致しませぬゆえ、どうか、お心安うなさって下さりませ」
「ありがとう、柏木」
　徳姫が小さく頷き、安心したように眼を閉じた。
　その拍子に身体中の力が抜け、徳姫は崩折れるように意識を手放した。