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華のしずく~あなた色に染められて~

第8章 【雪の華~華のずく~】 三

 信晴のいかにも皮肉げな台詞に、徳姫は言葉を失った。
 秀吉は生母が南蛮人であった影響もあってか、切支丹(キリスト教徒)であり、基督(キリスト)教を奨励していた。青龍の国には南蛮より渡来した伴天連(バテレン)(宣教師)が庇護を得て布教活動を精力的に行い、教会も数多く建てられ、信者の数も多い。
 基督教では無用の殺生は固く戒められている。今、信晴はそのことを強く皮肉って、痛烈な批判をしたのであった。

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