無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　ふと、秀吉が葛葉を抱いている姿がありありと眼に浮かんだ。葛葉も今宵の自分のように、この異国のような閨の寝台で秀吉の寵愛を受けたのか―、何故か、そう考えると、言いようもない不快感を覚えた。
「ご自分のお手の付いた女子を私の許へ寄越されるとは、何という恥知らずなおふるまいか！」
　明子は嫌悪感も露わに言い捨てた。