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華のしずく~あなた色に染められて~

第11章 【紫陽花~華のしずく~】二

 降り止まぬ雨に打たれる紫陽花の色は日々、深まり、色づいてゆく。自分の秀吉への想いも花の色のように日毎に深まってゆくのだ。しかし、想う男はあまたの側女を侍らせ、日毎夜毎違う女と夜を過ごしている。自分のこの恋は未来永劫報われることはあるまいと思えた。

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