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華のしずく~あなた色に染められて~

第11章 【紫陽花~華のしずく~】二

 足利明子は左京局と称し、二十人近い秀吉の側室の中では、その高貴な出自ゆえに正室に準ずる扱いを受けた。残念なことに子には恵まれことはなかったが、秀吉の寵愛も厚く、
明子も秀吉によく仕えた。秀吉の妹の生んだ子を手許に引き取り、養女として育てた。その姫は後に京の摂関家に嫁ぐことになる。

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