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華のしずく~あなた色に染められて~

第14章 【残菊~華のしずく~】二

 呟くと、秀吉は自ら丹精している大輪の菊からついと視線を逸らし、その脇に群れ咲いている小菊に手を触れた。
「さて、要らぬお節介を焼くとするか。しかし、他人の恋の橋渡しをするようになるとは、俺も歳を取ったものだな」
 秀吉は小さく肩をすくめた。

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