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華のしずく~あなた色に染められて~

第16章 【夢のなか~華のしずく~】 光の祈り人

 秀吉は自分の正体を千都に告げてはいない。ただ羽柴家に仕える武士であるとのみ伝えていた。あの日、辿り着いた結論は、天下を泰平にしたいというものだった。天下を取り、この日の本の国を戦のない平和な世にしたい。そのためには、まだまだ多くの戦を繰り返さねばならないだろう。今はまだ、周辺の国を制したにすぎず、天下統一への道は途方もなく遠い。難しい夢であることは承知している。

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