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華のしずく~あなた色に染められて~

第16章 【夢のなか~華のしずく~】 光の祈り人

 ついに、たまりかねた秀吉が叫んだ。
「俺はこの国の領主だ。そなたが望むことなら、どんな願いでも聞き届けてやることができる。そなたが孤児院を建てたいと申すのならば、建てれば良い。教会を作りたいというのなら、作ってやる」
「―違う」
 千都が言った。
「何が違うんだ」
 秀吉が千都に近づこうとすると、千都は怯えたような顔で後ずさった。

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