私ね、実は......
第15章 海でのデート ~another~
「まずは、足のつくとこまで行こう?」
「うん・・・」
海に入ると、海水が冷たくて気持ちよかった。でも、泳ぐ練習となるとちょっと不安・・・。
「よし・・・一応聞くけど、水に顔付けれる?」
「勿論!!それくらいなら出来るよ」
泳げないって言うのも、まったくと言うわけではないからね・・・。多分。
「じゃ、まず一人でちょっと泳いでみてよ」
「うん・・・。頑張る」
水面にゆっくりと顔を近づけていく。うぅ・・・冷たッ!!
「プハァッ!!ど、どう・・・正樹・・・?」
目の前の正樹はビックリしたのか、口をポカンと開けたまま私を見つめる。
「ま、正樹・・・?」
「わ、悪い・・・」
「え?」
「まさか、お前が此処まで泳げないなんて・・・」
・・・え?