私ね、実は......
第1章 俺の彼女
「おはよう!!」
「おはよう」
俺の彼女 長谷川 美香は、俺を登校のときに迎えにくる。可愛くて、優しくて、人に気を使ういい子だ。
同級生にも、お前に美香は勿体無いといつも言われる。
まぁ。本当に俺に勿体無いくらい良い彼女だよ...
「ちょっと...いつまでぼーっとしているのよ!早く学校に行くわよ?」
「お、おう!!」
何気なく伸ばす左手を優しくギュッと握り返してくれる。それだけでも、俺は朝から温かい幸福感に包まれた俺はニヤけている頬を引き締めながら学校へ向かったのだ。
「今日、天気イイね!!」
「そうだな。それにしても、アッチー」
今の、季節は夏。さすがに、朝方といえど気温は30度を越えている。
「本当に・・・暑いな~~」
「熱中症で倒れんなよ?」
「うん。体力だけはあるからさ♪」
ニコッと笑う。くっそっ!!可愛い///
「じゃ、さっさと学校に行こう?」
「おう!」
そうして、俺は学校に向かって再び歩き出した。