私ね、実は......
第5章 夏休み
「おはよう!!」
「ふぁ・・・お、おは~」
まだ、寝たり無い目を擦りながらベットから降りる。
「いや~今日から、夏休みだね!遊園地早く行こう?」
テンションMAXで俺の肩を揺らす美夏。本当に、美夏は遊園地好きだよな・・・。
「うっ・・・はいはい。早く行くから手放してくれよ・・・・」
「あ、ごめん。ついつい。じゃ、私ご飯作ってくるね!!」
すると、さっさと俺の方から手を放し美夏は、台所に行ってしまった。
昨日と、全然違うな・・・・。
夏休みは楽しみなはずなのにあんな、悲しい顔しているのはおかしいだろう?!
___だけど、俺は知らなかった。美夏の本当の姿を。
すべては、夏休みの最終日に知ることになる。