私ね、実は......
第1章 俺の彼女
教室に入ると、いつもの冷やかしが始まる。
「ヒューヒュー!!朝から手繋いではいんなよ!!」
「ったく、お前は毎日飽きねえな...」
こいつは俺の親友、原田 正樹。あ、俺の自己紹介忘れてたな...俺は、白木 春。美香の彼氏だ。
「本当に、羨ましいよ...」
半ば呆れた顔で俺らを見る、半澤 アユ。こいつは、美香の親友で俺らの幼馴染。
「え、アユも十分可愛いんだから彼氏の一人や、二人すぐに出来るわよ!!」
まぁ、アユのことを思う男も要るわけで...
「はぁっ?!アユ好きな奴いんの?!」
「あんたには、関係ないでしょ!!」
お互い両思いなのに、告白する勇気がないらしく、幼馴染というなの枠を越えられないでいる。
キーンコーンカーンコーン...
チャイムが鳴り終わると、先生が入ってきた。
「じゃー朝礼始めるぞー」
今日も、騒がしい1日が始まろうとしていた。