私ね、実は......
第6章 お泊り会
「うぅーーー」
「・・・」
夏休みから、早20日。折り返し地点へとやってきた。遊びと勉強しながらやってきたが、大半が勉強だった。
まぁ、それは真面目な美香のおかげ(?)だ。
「あぁー勉強ばっかりィイーー」
「だらしないぞ~~」
美夏は、扇風機の前でだらしなく口を大きく開いている。
「いいのぉおおーー」
「はいはい」
この部屋はエアコン装備はしてあるのだが、親に迷惑は掛けたくないということで、扇風機を使うことにしたのだ。
「にぃしぃてもぉーあつぅーーいィイねぇーー」
「はいはい」
「ちょっと!!質問してるじゃんか!!」
「まぁまぁ~」
ってか、俺仮にも勉強しているんだけどな・・・。
「あ、春。私その課題終わったから出来たら教えてね?」
「ほぉーい」
美夏は、俺よりも断然頭がいいから課題は美夏に見てもらっている。
「美香先生ー出来ましたぁー」
「ふぁーい」
美夏は、ノロノロと扇風機から離れ俺の前にやってきた。
「さっさと、見てくれよ・・・」
「えっとねーうん。大丈夫!あってるよ!!」
「ん。有難う」
Tシャツに、短パンというラフな格好に俺はなんだか、ムラムラしてしまった。
すると、俺の携帯と美香の携帯に同時に着信が入った。