私ね、実は......
第6章 お泊り会
「ウマッ!!」
美香とアユの炒飯はとっても美味しい。
まぁ、美香の料理は毎日食べているけど。
「本当に?!!」
嬉しそうに身を乗り出して、感想を聞きたがる美夏。
「おかわりあるからね!!」
正樹のおかわりを予想してキッチンにいるアユ。
「メッチャ美味いど?!いつの間に上手くなったの?!!」
山盛りに盛ってあった炒飯を間食した直樹はアユを褒め称えていたのだった。
「まぁ、家で作ることはあったからね」
「あれ?アユって共働きだったけ?」
「うん。でも、二人に料理褒められてすっごく嬉しいよ」
共働きのことは初めて聞いたけど、アユはなんだか複雑な顔をしていた。傍に家族がいないことは辛いだろう。