私ね、実は......
第7章 お泊り会2 ~アユ&正樹side~
「うーん・・・二人遅いね」
あれから、30分後。美夏と正樹は部屋から帰ってこなかった。
あの二人は、私たちに隠れてイチャイチャしてるのかも。
「そうだな・・・。あ、これからどうする?」
「あ、そうだね・・・」
なんだか、面と面向かって正樹と話すのは久しぶりかも・・・。
いつも、私からどっかに行くし。
「俺的に、夏っぽいことならなんでもいいんだけどな~」
スマホを片手に私と話す。何調べているのかな・・・
「ねぇ」
「ん?」
スマホから目を離し、私をジッと見つめる正樹。心臓がドクンと大きく動いた気がした。