私ね、実は......
第8章 お泊り会3 ~バラバラデート~
~美夏&春ペア~
「うわぁ~人多いね・・・」
「さすが、夏休み。恐ろしい」
私達は、アユ達を尾行・・いやいや、見守るため水族館に来ていた。
二人の距離も、そんなに離れていなし、結構いい感じかも!!
「さぁ~今回のデートでどれくらい距離が縮まりますかな~~」
「うへへっ。意外と、早くくっ付いたり」
春が奇妙な声を出しながら笑う。ちょっと怖いかな?
「でも、これ、一応デートだよな?」
「え?」
春が、照れくさそうに頭を掻く。それはどいう意味かな・・・?
「だから、デートなんだよな?!」
「あ、え、あ、勿論♪見守りデートだね!」
「プッ。ネーミングセンスなさすぎ」
クックッと笑う春。やっぱり、デートっていいな。
「うん。あ、アユ達があっちに!!」
「お、じゃぁ行くか」
と、言うと私の右手を握る。
「ん?!////」
いきなり、手を握られてビックリする。
「人多いから。手握るの駄目だった・・・・?」
違うよ・・・。真逆だよ!!
「ビックリしただけ。エヘヘ~」
ギュッと、手を握り返す。ハグするときと、手を握るときが一番安心する。なぜなら、近くに春が居るって分かるから。
「なんだよ!!もう、行くぞ?」
半分、呆れながら笑うと私達はアユ達を追いかけたのだった。